コンサルタント就職

The Bridge to Consultant

ある会計ファーム系ITコンサルタントの1日


  ‐‐‐‐‐‐‐‐‐profile‐‐‐‐‐‐‐‐‐
名前:近藤高伸さん(仮名)
年齢:27歳
学歴:都内有名私立大学理工学部卒
職歴:1997年新卒入社


某会計系ファームでITコンサル歴3年の遠藤さんに、とある1日を伺いました。

大学では情報分野を先行していた私がアサインされたのは、官公庁系の、とあるプロジェクト。
ここでは、プロジェクトにおいてコンサルタントに必要とされるスキルやマインドに焦点を当てながら、私のある1日を簡単に紹介させて頂きます。



・・・・・・・・・・・・・・(2000年X月X日:関東圏内の某地方都市)・・・・・・・・・・・
午前7時45分:起床
  昨晩はマネージメント報告資料作成のため深夜(早朝?)に帰宅したため、まだ眠い。
  熱いシャワーを浴び無理やり目を覚ます。
  通勤時間は15分のため、遅くまで寝てられるのがせめてもの救いである。

午前9時:オフィス到着
  朝一の作業はメールのチェックから始まる。
  定期購読している技術情報メールをチェックする。
  今回の報告資料には、最新の技術動向を盛り込まなくてはいけないため、技術情報メールの
  チェックは欠かせない。

午前10時:技術動向調査
  今回の報告資料に載せる技術動向について、協力会社に問い合わせが可能な案件について
  は、先に問い合わせのメールを送る。
  返答が返ってくるのを待ちつつ、自分でも有料の検索サイトを利用して関連情報の収集を
  行った。

午前11時半:技術動向調査(継続)
  国内での事例が少ないため、自社のナレッジネットワーク網を利用する。
  データベースに海外での事例が載っていたため、資料を送付してもらえるよう海外の同僚に
  メールで依頼。

午後12時:ランチ
  アサイン先が地方のため、食事ができる場所は限られている。
  お決まりの定食屋に行き同僚と昼食をとる。

午後1時:報告資料作成
  作り掛けのマネージメント報告資料を作成する。
  オープンポイントは問い合わせ中のため、それ以外の資料を先行して仕上げる。
  報告資料の遅れは絶対に許されないが、品質を下げるわけにはいけない。
  報告は今週のため、資料作成にも身が入る。

午後3時:協力会社ミーティング
  協力会社とシステムの仕様についてミーティングを行う。
  ミーティングにより、オープンポイントを大幅に減らすことができた。

午後4時半:クライアントとの電話ミーティング
  クライアントと業務要件について電話でミーティングを行う。
  担当部署により、同じような業務要件に対して求められるソリューションが異なることが
  往々にしてある。
  そこをまとめるのが、コンサルタントとしての腕の見せ所。
  いくつかの部署に電話をかけ調整を行う。
  この内、ある部署では話がまとまらないため現場に伺い直接交渉することに。
  ドラフトの資料と、手書きのイメージ図を用いてなんとか話をまとめることができた。

午後6時半:ディナー
  ここまでで何とか報告資料を書くための、ネタを集めることができた。
  一気に資料を作成する前に、腹ごしらえに食事に出る。

午後7時半:報告資料作成
  昼間に集めた情報をもとに報告資料を作成。

午後10時半:報告資料レビュー
  スーパーバイザーに報告資料のレビューを依頼したが、レビュー後の資料は真っ赤になって
  返ってきた。
  どうやら、今日も午前様らしい。

午前2時半:帰宅
  今日もやっと1日が終わった。 ふ〜っ。
  マネージメント報告の前はいつも遅くなるが、経営者に報告ができるかと思うと充実感は
  かなりある。
  明日の作業を軽く紙に走り書きした後、ベッドに倒れこむ。