私は少なくともMECE(モレなくダブりなく)に解決
策を提示することは重要だと思います。 論理的思考に基づけば、個別解決策の要約を繰り返す
ことにより、できるだけMECEに解決策を提案する
ことが可能である以上、MECE感のある解決策を一
旦提案することは重要であると思います。その中で最
終的にこの方法を選択したというのでなければ、なぜ
その提案を選択したのか説得力に欠けるからです。
例えば簡単なケースで言えば売上高を2倍にするとい
うケースを考えます。
このケースではケース自体が簡単なので、売上高を
売上高 = 単価 × 数量
という風にMECEに要素を分解して、単価を増やす
方法と数量を増やす方法に分けて考えていくことが可
能ですが、実際にこのようなケースを考える場合、ま
ずは具体的な方法を考え、それを要約していくことに
よりMECEに近づけていく作業が必要になります。
具体的には以下に簡単な手順を挙げます。
1.具体的に解決策を挙げていく
ex) 購買層のターゲットを増やす、リピート率を上げるなど
2.次に具体的な解決策の共通点を頭を使って考え要約する
(この例では、両方とも売上数量を増やすという方法について
考えられているんだと気づく)
3.さらにこんどは売上数量を増やすというのと別の並立的な
方法がないか考える
(この例では単価を上げるという方法もあることが気づく)
4.この過程を繰り返すことによりよりMECEな解決策フレ
ームワークを完成させる
以上は簡単な説明であり、実際にこれらを繰り返すことにより
かなりモレもなくダブりもない解決策を考えることが可能にな
るのです。
売上高を2倍にするというケースに対して、いきなり
「売上高を2倍にするには顧客層を増やすことが必要です。
顧客層を増やすには製品の魅力度を増やし、顧客へのアプ
ローチ方法を新たに考え直すことが必要であり・・・」
と言っても、なぜその顧客層を増やすという方法が適切で
あると判断したのか、他の方法では何故だめなのか疑問が
残ることになるのです。
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